方言が印象的な「道府県」をいくつか紹介

日本全国にはそれぞれ、その地域特有の”方言”がある。そもそも方言とはその地方だけで使われる言葉で、その地域に住んでいる人からすれば、ただの標準語だ。しかし別の地域の人が方言を聞くと、何を言っているのか分からない事が多い。また方言には威圧感があるものも多く、意味を知らない人からしてみれば、ただの暴言にしか聞こえない事もある。今回は日本全国の、印象的な方言『都道府県ランキング10』を紹介していく。

 

大阪府

 

まず方言と言えば「大阪府」が挙げられるだろう。大阪と言えば道頓堀や通天閣が有名で、近年は外国からの観光客が多く訪れる事から日々街が賑わっている。

 

日本での大阪のイメージは、吉本新喜劇の「お笑い芸人」が強い存在だろう。笑福亭鶴瓶をはじめ、ナインティナインFUJIWARA今田耕司など、大阪出身のお笑い芸人はとにかく多い。

 

そこで多用される大阪の方言は、「なんでやねん」「あかん」「やで」「まいど」「いてまうぞ」「せんといて」など。これぞまさに、大阪弁といった感じだろう。

 

筆者はこの記事を書いている時に、「ダウンタウン」が大阪出身でない事を知り驚いた。2人の出身地は”兵庫”らしく、地域は尼崎市で大阪と隣同士だから、ほぼ大阪と言っても間違いではないだろう。

 

広島県

 

広島県といえば近年、「広島カープ」の活躍でより一層野球ブームが起きている地域だ。そんな広島には世界遺産に登録されている「厳島神社」があり、お好み焼きや牡蠣が有名だ。

 

また広島出身の有名人も多く、「矢沢永吉」をはじめ「奥田民生」「吉川晃司」「有吉弘行」「アンガールズ」など、大物歌手から芸人までが揃っている。

 

この広島での方言と言えば、「じゃけえ」「たいぎい」「しんさい」「すいばり」などが有名だろう。

 

青森県

 

りんごや大間のマグロが有名な「青森」の方言は、本当に何を言っているのか分からない。

 

特に有名な方言は、「けえ」「たげ」「えんた」「わんつか」「かちゃくちゃねぇ」で”津軽弁”と言われている。この他にもまだまだあるが、連続して喋られると理解できない。

 

近年は過疎化が進んでいる事もあり、津軽弁を使うのは高齢の方だけで若い世代では方言を使う人が少なく、おじいちゃんやおばあちゃんとの会話に困る事もあるそうだ。

 

『福岡県』

 

近年観光スポットとして人気が出ている「福岡」だが、ウマいものが多い地域でグルメな人であれば一度は訪れておきたい場所だ。

 

福岡の名物と言えばやはり、「とんこつラーメン」や「もつ鍋」だろう。また外せないのが「辛子明太子」と「水炊き」だ。また「ごぼう天うどん」や「焼きうどん」なんかも有名だ。

 

そんな福岡での方言は、「ばい」「なんしようと」「どげんしたと」「けん」などだ。一時期福岡ブームが来ていた時に、女の子が使うと可愛いと話題になった方言だ。

 

『鹿児島県』

 

鹿児島県は人情が良く、とても落ち着く地域だ。偉人の「西郷隆盛」をはじめ、「桜島」や「屋久島」が有名だ。

 

また酒好きにはたまらない、魔王や森伊蔵などの「焼酎」もあり、「さつまあげ」と「黒豚」も名物として知られている。

そんな鹿児島の方言は、「あげなこっつわ」「いっぺこ」「いらんこつ」「いっちょん」「おいどん」だろう。

 

2007年度には流行語大賞に選ばれた、東国原英夫 の名言「どげんかせんといかん」が全国的に有名となった。

 

沖縄県

 

沖縄の方言はほぼ外国語と言っていいほど、本当に何を言っているのか分からない。旅行で沖縄を訪れた事がある人は、一度は経験した事があるだろう。

 

特に知られている沖縄の方言が、「ハイサイ」「めんそーれ」「あぎじぇ」「うさがみそーれー」「うちなーぐち」だ。どれも全く意味が分からない。

 

バリバリの方言で喋ってくるのは地元民で、ホテルやレストランなどでは標準語だ。そんな沖縄の名物は「チャンプルー」「ソーキそば」「ラフテー」が有名だが、昔は「肉」が名物だった。

 

沖縄には米軍基地がある事から、軍人が食べに行く「ステーキハウス」が多い事から沖縄の名物は”肉”だったそうだ。

 

秋田県

 

秋田県」と言えば思い浮かぶものが、とにかく多いだろう。子供が大嫌いな「なまはげ」をはじめ、「秋田美人」や「きりたんぽ」。筆者は特に「稲庭うどん」が好きだ。秋田美人と言えば最近結婚した「佐々木希」が秋田出身だ。

 

また稲作が盛んな事からお米も有名で「ひとめぼれ」なんかは、日本のみならず海外でも人気だそうだ。また米がたくさん作られるから「日本酒」も有名だ。

 

そんな秋田の方言で特に良く聞く言葉はないが、「しびじげねぇ」「がっこ」「しゃっけ」「いだげ」「んだがら」などが挙げられる。秋田は濁音が付くなまりが多く、日本昔ばなしでもよく秋田弁が使われていた。

 

近年では方言が人気となっているが、数十年前では人気どころかバカにされる勢いのある方言もあった。

 

筆者も方言がある地域の出身なのだが、東京に出たばかりの頃よく周りから「ヤバいぞお前」「何言ってんだ?」などと嫌な顔をされた経験があり、周りから冷たい目線がくるので無理矢理方言を修正した思い出がある。